平成21年登録のトヨタハイエースKDH206、エンジン型式は1KD-FTVです。走行距離は122000kmで、協力業者さんからの修理依頼です。

症状は加速時に「シュー」と気になる音がするとの事。
実際に試乗してみると、運転席の下あたりから「シュー」と音が聞こえてきます。
タービンの音とは明らかに違う音で、過給圧がかかった時に必ず聞こえます。

では目視で点検していきます。

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ボルト4本とシートベルト警告灯のコネクターを外し、運転席を取り外します。

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ボルト5本を外して、エンジンのカバーを取り外します。

 
 
 
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カバーを外すと、エキゾーストマニホールドやエアコンコンプレッサー、タービンなどが見えるようになります。

 
 
 
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エキゾーストマニホールドの遮熱板がエンジンオイルで汚れています。
では、この状態で不具合の再現テストを行います。

車両が発進しないようパーキングブレーキ・輪留め・ブレーキをしっかり踏み込んで、Dレンジでアクセルを踏み込みます。ストールテストの要領ですね。

結果、タービンにより過給圧がかけられると同時に、インタークーラーへつながるパイプとタービンの接続部から「シュー」とエアが漏れてきます。オイル汚れはこのエア漏れに伴うもののようです。

よく見るとパイプの取り付け部が割れているようなので、パイプを新しいものに交換します。

 
 
 
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ホースバンド2カ所・取付ボルト2カ所を外せばパイプはフリーになります。

 
 
 
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パイプ固定用のステーも邪魔なので同時に取り外します。

 
 
 
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届いた新品のパイプはアルミ製に変更されています。もともと付いていたものは樹脂製でした。

 
 
 
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樹脂製パイプの割れていたところです。加圧が繰り返されて疲労により割れたと思われます。

 
 
 
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アルミ製のパイプに変更されたためか、このステーは廃止してくださいとの説明書きがありました。

 
 
 
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逆手順で組み立てて作業完了です。試乗しても過給圧漏れの「シュー」音はなくなりました。

 
 
念のため、サービスキャンペーンや保証延長の公開情報を調べてみましたが該当するものはありませんでした。
ただ、改善部品になってると言うことは、よく起こる不具合ということになります。同じような年式の車両は一度点検したほうがよさそうです。

 
 




 
 
閲覧ありがとうございました。よろしければ他のスタッフブログもご覧いただければ幸いです。
ブログ担当の山下でした。

 
 
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