初めは車検で入庫した平成13年登録のマツダロードスター。走行距離は約14万キロです。
車検でお車をお預かりする時の問診では、信号待ちなどのアイドリング中や走行中にクラッチを切ったときにエンストするとお聞きしました。
試乗したときには、1度だけ症状が出ました。状況は車両が止まる寸前くらいで、クラッチを切ってブレーキで止まろうとしていた時でした。再始動は問題なく出来ました。
状況的にスロットル(ISCV)が汚れてきた時の症状に似ていましたので、スロットル廻りの洗浄を実施して様子を見てもらう事にしました。

しかし、約1ヶ月後にまた症状が出始めたとのことで再入庫しました。
アイドリングさせていると「ストン」と突然エンストします。再始動はやはり問題なく出来て、冷間・温間問わず症状が出ます。ダイアグノーシスには何も記録されていませんでした。
この頃のロードスターではカム角センサーの不具合が比較的多いとの事なので点検してみます。

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浅井自動車にはオシロスコープがないので、簡易的にサーキットテスターの交流レンジで数値を見ましたが、決め手になるほどの数値の乱れは確認できません。
可能性がある部品で一番安いということもあり、お客様にお願いして交換させてもらうことにしました。
 
 
 
 

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左が新品のカム角センサーです。
結果、カム角センサーではありませんでした。まだエンストします。

冷静に1から確認していきます。
エンジンメカニカルは普段調子が良い事と、エンスト後すぐに再始動出来ることから大丈夫と判断。

キースイッチ・メインリレー関係は点検の結果異常なし。

燃料系統のサーキットオープニングリレーは問題なし。燃料ポンプの強制停止テストでは徐々にエンジンが止まる感じなので燃料ポンプも除外。インジェクターの作動音も聞こえます。エンストの瞬間もインジェクターの作動音は途切れなかったように感じました。
 
 
 
 

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タイミングライトを使ってエンスト時の点火状況を確認しました。エンストの瞬間、惰性でまわるエンジンでもタイミングライトは光りました。点火信号は途切れていないようです。

スロットルポジションセンサー・ISCV・ノックセンサー・水温センサー・吸気温センサー・O2センサーに関しては、コネクターを抜いていてもエンストの症状が出たので関係無いと判断しました。

カム角センサーは新品なのでもちろん関係なし。クランク角センサーですが、コネクターを抜いてエンストさせたとき、インジェクター音と点火信号が完全に途切れることから関係なしと判断。

残るはエアフローセンサーとエンジンコンピュータ。
 
 
 
 

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エアフローセンサーの信号は2.065ボルト。正常値は1.9~2.0ボルトなので誤差の範囲。エンスト時にはあまり数値は乱れませんでした。
エアフローセンサーの信号が途切れてエンストすると、ダイアグノーシスに記録が残るはずなので、エアフローセンサーも大丈夫と判断。

消去法で行くとエンジンコンピューターということになります。
 
 
 
 

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新品は高価で返品も効かないため、中古のエンジンコンピューターを取り寄せて交換しました。
結果、また違いました。中古のコンピューターは返品です。

では、次に怪しいエアフローセンサーを交換します。
理由は不具合時とエアフローセンサーのコネクターを抜いた時の状況が似ていること。(インジェクター音あり・点火信号あり)
もう一つはこれ。
 
 
 
 

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スポーツタイプのエアフィルター。これを付けるとエアフローセンサーが壊れるという噂があります。あくまで噂です。
ダイアグノーシスに記録が残らないので確信はもてないのですが、中古品を取り寄せて交換します。(実はロードスターの物はなく、品番が同一なプレマシーの物を使用しました)
 
 
 
 

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エアフローセンサーで正解だったようで、症状がまったく出なくなりました。
 
 
 
 

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もちろんエアフィルターは普通のタイプに交換しました。これで修理は完了です。

今回は非常に遠回りな整備をしてしまい、お客様に大変ご迷惑を掛けてしまいました。反省です。
 
 
 




 
 
閲覧ありがとうございました。よろしければ他のスタッフブログもご覧いただければ幸いです。
ブログ担当の山下でした。

 
 
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