ホンダアコード(CL7)のクラッチ交換

今回はいつもお世話になっている協力店さんからの依頼になります。
平成16年登録のホンダアコードCL7で、走行距離は13万キロ超えたお車です。

ホンダアコード クラッチ交換

このお車はマニュアル車です。完全にクラッチが滑ってしまったので交換修理してほしいとの依頼です。

エンジンなど、丸ごと車両から下した方がクラッチ交換しやすそうなので、エンジンから出ているパイプや配線等をすべて切り離していきます。

ホンダアコード クラッチ交換

まず、バッテリーとエアクリーナーボックス&ダクトを外します。

ホンダアコード クラッチ交換

これで、だいぶ見やすくなりました。
次にメインハーネス(配線の束)を車両から切り離します。

ホンダアコード クラッチ交換
ホンダアコード クラッチ交換

メインハーネスが室内に入っているところです。室内のコネクターを外して引き抜きます。

ホンダアコード クラッチ交換
ホンダアコード クラッチ交換

こちらは室内側。助手席の足元あたりです。エンジンコンピューターなどのコネクター3カ所と配線の取付2カ所を外して、エンジンルーム側に引き抜きます。

ホンダアコード クラッチ交換

アクセルワイヤーの取り外し。

ホンダアコード クラッチ交換

ブレーキのバキュームホース取り外し。どんどん外していきます。

ホンダアコード クラッチ交換

発電機・ノックセンサー・スターターの配線コネクターを外し、バッテリーの取り付けてあったところまで配線を引き抜きます。

ホンダアコード クラッチ交換

シフトを操作するケーブル2本を切り離します。

ホンダアコード クラッチ交換

クラッチのレリーズシリンダーを外します。

ホンダアコード クラッチ交換

ラジエターのアッパーホースを取り外します。

ホンダアコード クラッチ交換

車内のヒーターに繋がっているホースを2本外します。

ホンダアコード クラッチ交換

フューエルパージホースを外します。蒸発したガソリンをエンジンに吸わせるためのホースです。

ホンダアコード クラッチ交換

フューエルホースも外します。ガソリンが垂れてこないようにフタをします。

ホンダアコード クラッチ交換

エアコンのコンプレッサーと発電機を外すので、ファンベルトを外します。

ホンダアコード クラッチ交換

写真を撮り忘れましたが、ロアホース・電動ファンの電源コネクター2カ所・水温センサーコネクターを外してから、ラジエター本体を外します。

このあと、発電機の取り外し・エアコンのコンプレッサーをエンジンから切り離す作業をしました。これも写真を撮り忘れてしまいました。

ホンダアコード クラッチ交換

マフラーは写真の部分を取り外しました。

右側の足回り。
タイロッドエンド・ロアボールジョイントの切り離し。
サスペンションとロアアームの接続ボルトを1本外します。
ドライブシャフトをハブから引き抜きます。

左側も同じく切り離します。

電動ステアリングのコネクター2カ所とアース線1カ所を外します。

ボルト1本外して、ステアリングシャフトを引き抜きます。
元の位置がわかるように印を必ず入れます。ズレて取り付けてしまうとエアバック配線が切れる可能性が高いためです。

下側にある、エンジンとトランスミッションの取り付けボルトを先に外します。
ミッションオイルもこの辺りで抜き取ります。

メンバーにリジットラックを4カ所かけます。

右上のエンジンマウント・左上のミッションマウントを切り離して、メンバーの取り付けボルトを外します。
この時点でエンジンと車両は切り離されています。

車両をリフトで持ち上げれば、エンジンがスポッっと抜けます。

左右のドライブシャフトとスターターを外し、残りのミッション取り付けボルトを外します。

ホンダアコード クラッチ交換

トランスミッションを外しました。クラッチカバーが見えています。

ホンダアコード クラッチ交換

こちらはトランスミッションです。
レリーズベアリングとレリーズフォークが見えます。

クラッチディスク・クラッチカバー・レリーズベアリングの3点を新品に交換します。

ホンダアコード クラッチ交換

右が新品のクラッチディスク。左が外したクラッチディスクです。

ホンダアコード クラッチ交換

ディスクがすり減ってリベットの頭まで平らになっています。

ホンダアコード クラッチ交換

こちらが新品。リベット部は1ミリくらいの深さがあります。

新品のレリーズベアリングを組み付けます。グリスは、ほどほどに塗ります。

フライホイールに新品のクラッチディスク・クラッチカバーをとりつけます。
ここで、フライホイールの中心とクラッチディスクの中心を合わせる、いわゆるセンター出しを行います。センターが合ってないと、ミッションがエンジンにピタッと取りつきません。

あとは逆の手順で組み立てていきます。
ミッションオイル・冷却水を忘れず注入します。

ロアアームとサスペンションの取り付けボルトは車両を地面におろした状態で本締めします。ブッシュにストレスをかけないためのひと手間です。

試乗してハンドル位置がズレていないことを確認したら作業完了です。

閲覧ありがとうございました。よろしければ他のスタッフブログもご覧いただければ幸いです。
ブログ担当の山下でした。

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