エスティマHVのエアコンが効かない
最近、暖かくなってきましたのでエアコンのA/Cスイッチを入れる方も増えてきたのではないでしょうか?
今回の不具合は、久しぶりにエアコンをつけたら冷たい風が出てこないことと、エアコンの表示にあるA/Cマークが点滅するということでした。
整備車両は平成15年トヨタエスティマハイブリッドAHR10です。
赤丸の表示部が確かに点滅しています。
吹出し口の切換と温度調節は正常に機能しています。でも温度を一番低くしても常温の風しか出てきません。
エンジンルームのエアコンコンプレッサーを見てみます。どうやらマグネットクラッチが入っておらず、エアコンコンプレッサー自体が回ってないようです。
整備書を見るとA/Cインジケータ点滅の項目があります。
- プレッシャスイッチ回路
エアコンガス圧が低下または上昇しすぎる異常など。
- コンプレッサーロックセンサ回路
エアコンコンプレッサー本体の異常など。
- コンプレッサー回路
エアコンコンプレッサーのマグネットクラッチ電源の異常など。
- エアコンディショナーアンプリファイアASSY
エアコンのコンピュータ異常など。
エンジンを止めてエアコンコンプレッサーを手で回すとスムーズに回ることから2番の可能性は低いです。
マグネットクラッチがまったく入らないので3番を点検します。
回路図は単純です。
まずヒューズを点検。異常なしでした。
次にマグネットクラッチリレーの点検です。
エンジンルーム内のヒューズボックス。MGCLTがマグネットクラッチの略です。
取りはずして単体点検します。
回路図の1-2に電気を流すと5-3のスイッチがオンになるはずですが、導通がありません。
となりにあるホーンリレーと同じ物なので付替えてエアコンを入れてみます。
エアコンは正常に入り、今度はホーンが鳴らなくなりました。
エアコンガスの圧力を測っても正常値を示していました。
以上のことからマグネットクラッチリレーの故障と判断しました。
後日、新品のマグネットクラッチリレーに付替えて作業完了です。
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ブログ担当の山下でした。
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