ミニカのタイロッドエンド・ロアボールジョイント交換
車検で入庫した平成7年登録の三菱ミニカトッポH31Aです。走行距離は223640kmです。
今回の車両ではボールジョイントという関節のような部品の不具合です。
左側のタイロッドエンドと右前側のロアアームにガタつきがありました。
これはタイロッドエンドのボールジョイントです。上下に揺さぶるとガタガタと動きます。なんらかの原因で内部に水が入ると、錆びが発生してこのようにガタつきが出てしまいます。
このまま放置しておくといずれは抜けてしまい大変危険です。ガタつきやブーツ(カバー)のやぶれがある場合は、車検で不合格となりますので必ず正常なものへと交換します。
ではタイロッドエンドから交換していきます。
タイロッドの調整部ロックナットをゆるめます。
ボールジョイント取付ナットの緩み止め用割ピンを真っ直ぐに伸ばして引き抜きます。
ボールジョイントの取り付けナットを外します。
ボールジョイントをプーラーと言う専用工具を使って、ナックルアームから外します。
ナックルアームから抜けたら、タイロッドからボールジョイントを外します。ねじになっているので、反時計にまわしていけば外れます。
ボールジョイントを外したあとです。ロックナットはボールジョイントの元の位置がわかりやすいように、あまり動かさずにしておきます。
新品のタイロッドエンド・ボールジョイントです。逆の手順で取り付けていきます。
ボールジョイント取り付けナットを規定トルクで締めてから、割ピンが入る穴を締め込んで合わせます。割ピンを取り付けます。
調整部のロックナットは仮締めで。あとでサイドスリップ&ハンドル位置合わせをします。
次に、右前側のロアアーム・ボールジョイントを交換します。
タイロッドエンドと同じく上下にガタつきがあります。
カシメ(抜け止め)のボルトを外します。
ボールジョイントの取り付けナットを割ピンを外してから緩めて取ります。
ここもタイロッドの時と同じで、プーラーを使ってロアアームからボールジョイントを外します。
ナックルからボールジョイントを抜き取ります。
これが新品のロアボールジョイントです。逆の手順で組み付けます。
ロアアームのボールジョイントの交換も完了です。
最後にサイドスリップ&ハンドル位置調整をします。
調整前のサイドスリップ量です。インに8でした。
調整後はインに1くらいにしました。同時にハンドルも真っ直ぐに合わせて作業完了です。
こちら外したタイロッドエンドです。ブーツ(カバー)を外して潤滑グリスを拭き取ると錆びたボールジョイントが見えます。
こっちはロアアームのボールジョイント。内部は錆びてボロボロガタガタです。
大事に至る前に発見出来て本当によかったです。
閲覧ありがとうございました。よろしければ他のスタッフブログもご覧いただければ幸いです。
ブログ担当の山下でした。
グーネットピット始めました。是非ご利用下さい。
↓こちらから↓
HOMEへもどる