三菱ミニキャブ(U61T)のクラッチ交換
三菱ミニキャブU61T、走行距離83404km、クラッチが完全に滑った状態での入庫です。
車体からは独特なクラッチの焼けたニオイが漂います。とりあえずクラッチディスク・クラッチカバー・レリーズベアリングの3点セットを注文して交換作業に取り掛かります。
まずはバッテリーのマイナス端子取り外し。スターターモーターを取り外す際に「バチッ」っと電気ショートさせないために必要な作業です。
次にクラッチ調整用のナットを緩めてクラッチワイヤーをレリーズアームから外す準備をしておきます。
運転席足元、クラッチペダルの奥にクラッチ調整用ナットはあります。
プロペラシャフトをリアデファレンシャルからボルト&ナット4本外して切り離します。
この時、元の位置がわかるようにペンで合いマークを書いておきます。
スターターモーターを外します。取付ボルトは2本。
バッテリーと直接つながっているバッテリー+端子(B端子)とイグニッションキーを回した時に電気が流れるスタート信号端子(S端子)も外します。
バックランプスイッチのコネクターとスピードセンサーのコネクターを外します。
セレクトケーブル・シフトケーブル・クラッチワイヤーを切り離します。
エンジンとトランスミッションをつなげているボルト、残り2本を外します。
接続ボルトは全部で6本。2本はスターターモーターと兼用で、あとの2本はクラッチワイヤーのブラケットの取付と兼用になっています。
ミッションジャッキをセットして、マウントのボルトを外します。
トランスミッションを揺さぶりながらエンジンから引き抜き、おろします。
クラッチハウジング内、レリーズベアリング・インプットシャフトが見えます。
クラッチディスクが削れたカスが積もっていました。
エンジン側、フライホイールにクラッチカバーが取り付けられています。その間にクラッチディスクが挟んであります。
クラッチカバーを取り外します。取付ボルトは6本です。
クラッチディスクは表面が砕け散ってボロボロに。ここまでひどい状態は久しぶりに見ました。
クラッチカバーは焼けてます。要交換。
フライホイールも焼けてますが、ご予算の関係でそのまま使用します。
フライホイールを外して、リア側のクランクシールを確認。まだ漏れていませんでした。
フライホイールの真ん中にパイロットベアリングは入っています。スムーズに回るのでそのまま使用。
新品の3点セットです。左からレリーズベアリング・クラッチディスク・クラッチカバー。クラッチカバーの表面には錆び止めのために油が塗ってありますので、念入りに脱脂します。
クラッチハウジング内の掃除とレリーズベアリングの交換。
フライホイールも掃除して、ディスク当り面をサンドペーパーで軽くならします。
クラッチディスクにセンター出し工具を取り付けて、フライホイールにセットします。
このセンター出しが意外とシビアで、少しでもズレているとエンジンにトランスミッションが取付出来なくなってしまいます。
クラッチカバーを取り付けます。
後は逆の手順で組み付けていきます。
最後にクラッチワイヤーの調整を行い、試乗して問題が無ければ作業終了です。
閲覧ありがとうございました。よろしければ他のスタッフブログもご覧いただければ幸いです。
ブログ担当の山下でした。
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ホームページ見ました。ミニキャブのクラッチを交換してもらいたいので見積をお願いしたいです。
型式GD-62T.
12年式です。