エブリィ(DA64V)のリアハブベアリング交換
車検で入庫した、平成22年登録のスズキエブリィDA64Vです。
走行距離は151361kmです。
試乗したときに後ろの右側から「ゴッゴッゴッ」と異音がしました。
点検の結果、リアハブベアリングの異音とわかりました。
では、いつものように作業工程をご紹介します。
問題の右後ろタイヤ。リフトアップして手で揺さぶったり回したりしても、ガタやゴロつきは感じられません。
エンジンをかけ、タイヤを空転させてサウンドスコープでハブベアリングあたりの音を聴き取ると、かすかに「コッコッコッ」と聞こえます。左側は聴こえません。(無荷重の場合、ハブベアリングの異音は小さく聴こえる傾向にあります)
タイヤを外して、車両後ろ側から撮った写真です。
赤枠のあたりにリアハブベアリングが入っています。
ブレーキドラムを外します。
ブレーキシューを外します。
ホイールシリンダーを外します。
パーキングブレーキワイヤーを外します。
ブレーキのバックプレートを固定しているボルト4本を外します。
スライディングハンマーをアクスルシャフトに取り付けて、手前に少しだけコンコンと引き抜きます。
少し出てきたら、あとは手でアクスルシャフトを引き抜いてしまいます。
リアハブベアリングが見えました。
アクスルシャフトにリアハブベアリングとリテーナリングが圧入されています。二つ同時に抜き取るほどの能力は、浅井自動車のプレス機にはないので・・・、まずはリテーナリングだけ抜き取ります。
リテーナリングをいち部分だけ薄く削ります。卓上グラインダーを使用しました。
薄く削り取った部分をタガネで叩き割ります。
手でスルッと取れるようになります。
ハブベアリングだけになれば、プレス機で抜き取れます。
新品のリアハブベアリングとリテーナリングをプレス機で圧入します。
ここで、先程抜き取ったリテーナリングを当て物として使用します。
ハブベアリングを圧入します。ベアリングに表裏がありましたので注意が必要です。
リテーナリングも圧入します。こちらは裏表なしでした。
これでアクスルシャフトは組み付け準備完了です。
車両側、オイルシールとプロテクターを交換します。
外しまして・・・。
新品を・・・。
打ち込みます。
バックプレートとの合せ面には液状ガスケットを塗布します。
あとは逆の手順で組み立てます。
ブレーキライン内のエア抜き作業を行い、ブレーキ液が漏れてこないかチェックします。
最終的に試乗して異音が消えていることを確認したら作業完了です。
閲覧ありがとうございました。よろしければ他のスタッフブログもご覧いただければ幸いです。
ブログ担当の山下でした。
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