ステージア(NM35)フロントハブベアリング交換
車検整備の日産ステージア(NM35)、初年度登録は平成13年になります。
入庫時に試乗したとき、車両の前方から「ゴーー」と大きな異音がしていました。
![ステージア フロントハブ](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2016/12/DSC_0036-2-e1482045421952.jpg)
リフトアップ、エンジンを始動して駆動輪を空転させながら、左フロント側のハブベアリングあたりをサウンドスコープ(聴診器的なもの)で音を聴くと、「ゴロゴロ・・・」と異音が聞こえます。
右側のハブベアリングあたりと聴き比べてみても、あきらかに異常な音です。
左フロントハブベアリングに異常があると判断できますので、交換作業に移ります。
![ステージア フロントハブ](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2016/12/DSC_0037-2-e1482071717806.jpg)
まずはハブのセンターナットを外します。
![ステージア フロントハブ](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2016/12/DSC_0039-2-e1482071794767.jpg)
ブレーキキャリパーを外します。
![ステージア フロントハブ](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2016/12/DSC_0040-2-e1482071895676.jpg)
![ステージア フロントハブ](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2016/12/DSC_0041-e1482072094786.jpg)
ブレーキキャリパー本体はブレーキホースで車体とつながったままなので、サスペンションあたりにひもで吊っておきます。
ブレーキのディスクローターを外します。
![ステージア フロントハブ](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2016/12/DSC_0042-2-e1482072199241.jpg)
ABSセンサーをナックルアームから外します。
![ステージア フロントハブ](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2016/12/DSC_0043-2-e1482072317432.jpg)
正式名トランスバースリングのボールジョイントを切り離します。(ロアアームといつもは呼んでいるところです)
![ステージア フロントハブ](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2016/12/DSC_0044-2-e1482072543175.jpg)
正式名コンプレッションロッドのボールジョイントを切り離します。(トルクロッドとか自分は呼んでます)
![](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2016/12/DSC_0045-2-e1482072656301.jpg)
タイロッドエンドのボールジョイントを切り離します。(ステアリングにつながっているところです)
![](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2016/12/DSC_0046-2-e1482072873651.jpg)
最後にアッパーリンクのボールジョイントを切り離して、ナックルアームを車両から外します。
![](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2016/12/DSC_0047-e1482318105282.jpg)
ナックルアームが外れました。
![](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2016/12/DSC_0048-2-e1482318284287.jpg)
![](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2016/12/DSC_0049-e1482318461205.jpg)
ボルトを4本外すと、ハブベアリング部がナックルアームから外れます。錆び付いていることが多いので、軽く叩いて取り外します。
![](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2016/12/DSC_0050-2-e1482318621205.jpg)
バックプレートはナックルアームとハブベアリングの間に挟まっているだけなので、簡単に取れます。
![](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2016/12/DSC_0051-e1482318776431.jpg)
![](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2016/12/DSC_0052-e1482318815489.jpg)
油圧プレスでハブベアリングからハブを抜き取ります。
![](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2016/12/DSC_0053-2-e1482319322662.jpg)
いつものようにベアリングの一部、インナーレースがハブに残ります。
![](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2016/12/DSC_0055-e1482319745899.jpg)
![](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2022/01/DSC_0055-2-1.jpg)
ここでちょっと脱線。走行時の異音の原因がありました。
ハブベアリングのアウターレースに剥離した箇所がありました。
デコボコな道に鉄球が転がっていたから「ゴロゴロ」と音が鳴っていたわけです。
![](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2022/01/DSC_0056-2-1.jpg)
![](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2022/01/DSC_0059-2-1.jpg)
今回は少し手強く、インナーレースの一部を卓上グラインダーで削って叩いて、すこ~しゆるくなったところでプーラー掛けて引き抜きました。
![](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2022/01/DSC_0060-2-1.jpg)
折り返しです。新品のハブベアリングを組み付けていきます。
![](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2022/01/DSC_0061-2-1.jpg)
油圧プレスでハブをベアリングに圧入します。
ナックルアームにハブベアリングを取り付けて、車両に組み込みます。
![](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2022/01/DSC_0062-2-2.jpg)
ドライブシャフトのスプラインには、薄くグリスを塗っておきます。錆び・固着の防止のためです。
![](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2022/01/DSC_0063-2-1.jpg)
![](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2016/12/DSC_0064-e1482330431804.jpg)
![](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2016/12/DSC_0065-e1482330473496.jpg)
![](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2016/12/DSC_0066-e1482330521513.jpg)
ボールジョイント4カ所を取り付けて、脱落防止の割ピンを忘れず取り付けます。
![](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2016/12/DSC_0067-2-e1482330732946.jpg)
![](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2016/12/DSC_0068-e1482330765160.jpg)
薄く液状ガスケットを塗って、ABSセンサーをボルト1本で取り付けます。
あとの写真が無いのですが、ハブセンターナットの締め付け&割ピン取付、ブレーキの取り付けを行います。
最後にサイドスリップを確認、試乗して異音が消えていたので作業完了です。
閲覧ありがとうございました。よろしければ他のスタッフブログもご覧いただければ幸いです。
ブログ担当の山下でした。
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