ヴィヴィオ(KK3)フロントハブのベアリング交換
平成5年登録のスバルヴィヴィオ(KK3)の整備です。
今回は12ヶ月点検の依頼です。
入庫時にお客様から、前の方からの異音を解消してほしいとの要望がありました。
試乗とリフトアップ状態での空転検査で、フロントハブのベアリングから異音が出ているとわかりました。
では、交換作業を進めていきます。
ブレーキキャリパーを外します。下側のスライドピンを外し持ち上げ、上側のスライドピンを抜き取ります。
ブレーキディスクローターを取り外します。錆び付いていたので、取り外し用のネジ穴にボルトをねじ込んで外します。
ハブセンターナットの緩み止めをおこして、取り外します。
スライディングハンマーでハブを引き抜きます。見ると、ベアリング内に水分が入って錆びが出ています。
ベアリング内に、水分や異物が入らないようにするシールが劣化したためだと思われます。
緩み止めの割ピン・ナット1つを外し、タイロッドエンドをナックルアームから切り離します。
ボルトを1本外して、ロアアームをナックルアームから切り離します。
ボルト2本外して、サスペンションからナックルアームを外します。
ナックルアームが外れました。
劣化しているアウターシールを外します。
ハブベアリングを押さえているスナップリングを外します。
劣化したインナーシールも外します。
ベアリング内には見てわかるくらい水分が入っていました。
古いハブベアリングを油圧プレスで抜き取ります。
アウターレースとインナーレースを確認。剥離などのデコボコは無いのですが、錆びた跡のまだら模様がありました。
ここから折り返しです。新しい部品を組み込んでいきます。
ハブベアリングはシールドタイプに変更されています。
ハブベアリングをナックルアームに圧入します。
スナップリングを取り付けます。
アウターシールを打ち込みます。
ハブから残っているインナーレースを抜き取ります。
ハブをベアリングに圧入します。
インナーシールを打ち込みます。
ドライブシャフトのスプラインには、錆び防止のために少しグリスを塗っておきます。
車両にナックルアームを組み付けます。
この後、サイドスリップ調整を行いました。
試乗したところ、「ゴ~~」という異音は消えていたので作業は完了です。
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ブログ担当の山下でした。
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