タント(L360S)エンジンの調子が悪い
走行中に突然エンジンの調子が悪くなったとの事で連絡があり、ロードサービスで引き揚げた車両になります。
平成17年ダイハツタントL360Sです。
入庫時の状態は、「ドッドッドッド」と大きめの音と振動。加速の力の無さ。いわゆる単発と呼んでいる症状です。
タントは3気筒エンジンなので3気筒のうち1気筒、機能していないと考えられます。(2気筒機能していないとエンジンの始動が困難になるため)
こんな時はパワーバランステストというのを実施します。ようするにどの気筒が機能していないか調べることです。
やり方はいくつかありますが、点火コイルを引き抜ぬいて強制的に点火カットする方法で調べます。
このタントは点火コイルがエアクリーナーボックスの中にあります。
エアクリーナーボックスのフタとフィルターをはずしました。
3つ並んでいるのが点火コイルです。
あらかじめ番号を書いておきます。
エンジンを始動して1番の点火コイルから引き抜いてパワーバランスをテストします。
テストの結果、1番コイルは変化なしで2番コイルではエンジン停止、3番コイルもエンジン停止しました。
1番気筒が機能していないようです。
では1番の点火コイルと2番の点火コイルを入れ替えて同じテストを行います。
その結果、2番気筒が機能しなくなりました。入れ替えた点火コイルに不具合があるようです。
実は2回目のテストの最中、点火コイルの横から火花が出ていることに気が付きました。
拡大するとこんな感じにバチバチっと火花が飛んでます。いわゆるリークです。
点火コイルの中ほど、ゴムのキャップの間からリークしたあとがあります。
少しこげたニオイもします。
ゴムのキャップをはずしてみると、樹脂がひび割れています。そこから火花がリークしたようです。
点火コイルが今回の不具合の原因ということで結論が出ました。
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ブログ担当の山下でした。
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