ミニカ・フロントブレーキのオーバーホール

この車両は浅井自動車の代車として使っている車両になります。
平成14年ミツビシミニカH42Vです。
ブレーキテスターでは許容範囲内のブレーキ引きずりでしたが、リフトアップしてタイヤを手で回してみるとフロント左のブレーキだけ少し引きずっている感触でした。
フロント左のブレーキキャリパーを点検してみます。

ミニカ フロントブレーキ

ブレーキピストンのダストブーツをめくってみると、中がサビています。サビが原因でブレーキピストンの動きが悪くなってきているようです。
ブレーキインナーシールキットの交換、いわゆるフロントブレーキのオーバーホールを行います。

ミニカ フロントブレーキ

ブレーキホースのバンジョーボルトとブレーキキャリパー上下のスライドピンをはずせば、ブレーキキャリパーがはずれます。

ミニカ フロントブレーキ

ブレーキホースをはずした穴からエアーガンで空気を送り込めばブレーキピストンが抜けてきます。勢いあまって飛び出させないために木の板をあてておきます。

ミニカ フロントブレーキ
ミニカ フロントブレーキ

ダストブーツはセットリングでおさえてあります。セットリングをマイナスドライバーなどではずしてダストブーツを引っ張りだします。

ミニカ フロントブレーキ

ピストンシールもマイナスドライバーなどではずします。

ミニカ フロントブレーキ

構成部品はこんな感じです。単純に出来てます。

ミニカ フロントブレーキ

まずはピストンの状態です。2本くっきりとサビが付いています。

ミニカ フロントブレーキ

サビを真鍮ブラシでこすり落としました。腐食していなくてよかった。

ブレーキキャリパー内部です。ワイヤーブラシやマイナスドライバーなどを駆使してサビを出来る限り落とします。

ミニカ フロントブレーキ

きれいになりました。ここからは新しいシールキットを使って組み立てていきます。

ミニカ フロントブレーキ

ピストンのダストブーツ・セットリング・ピストンシール・スライドピンのダストブーツ・スライドピンのブッシュ・組み付け用のグリス・ブリーダプラグのキャップが左右分のセットになっています。

スプレータイプのグリスも便利なので使います。

ピストンシールにグリスを塗りブレーキキャリパーに組みます。サビを取ったところにもグリスをスプレーしてサビの発生を抑えます。

ミニカ フロントブレーキ

ピストンを組み込むときは少しコツが必要です。グリスを塗ったダストブーツをピストンの下のほうに仮付けします。

ピストンからダストブーツがはずれないように注意しながら、ダストブーツをブレーキキャリパーのみぞに入れます。

ミニカ フロントブレーキ

ダストブーツをはさみ込まないよう注意しながら、ピストンを奥まで真っ直ぐ入れます。

ダストブーツが確実に入っているか確認します。ズレていると水が入ってまたすぐにサビてしまいます。

ミニカ フロントブレーキ

セットリングを入れてしっかりとダストブーツを押さえます。

セットリングもズレがないか確認。

スライドピンの片側にはゴムのブッシュが付けてあります。
ブッシュを新品に交換してグリスを塗ります。

ミニカ フロントブレーキ

スライドピンのダストブーツも新品に交換。

ブレーキキャリパーを取り付けてブレーキホースをしっかり締め付けます。
同様に反対側のブレーキをオーバーホールします。

ミニカ フロントブレーキ

ブレーキ液のエア抜きを行います。
そのあと、強くブレーキを踏みブレーキ液がもれてこないことを確認します。
以上でフロントブレーキのオーバーホールは完了です。

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ブログ担当の山下でした。

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