スバルサンバーのオイル漏れ

下取りした車両がオイル漏れしているので修理します。
平成16年スバルサンバートラックTT2で走行距離は63911キロです。

サンバー オイル漏れ

オイル漏れの場所はエンジンとトランスミッションの間からです。
色的にエンジンオイルで間違いないでしょう。

サンバー オイル漏れ

漏れたオイルを洗い流しても、写真のようにすぐオイルがにじんできます。
この場所からだとリアクランクシールかオイルパン、もしくはその両方からオイルが漏れていることになります。

少し手間はかかりますが走行距離もそこそこ走っているので、クラッチの点検も兼ねてリアクランクシールの交換を行います。

ではトランスミッションをおろします。

まずはバッテリーのマイナス端子をはずします。

サンバー オイル漏れ

エアクリーナーボックスのフタとエアインテークダクトをはずします。

エアクリーナーボックスの下側をはずします。

サンバー オイル漏れ

シフトケーブル・セレクトケーブルをはずします。

コネクターを3つはずします。

サンバー オイル漏れ

スターターのバッテリー電源とスタート信号端子をはずします。

スターター本体をはずします。上側ボルト、下側ナットの2か所です。

サンバー オイル漏れ

矢印のほう、のぞき込んだところのアース線をはずします。

サンバー オイル漏れ

4WD切換用バキュームホースを2か所はずします。

サンバー オイル漏れ
サンバー オイル漏れ

エンジンリアプレートのボルト・ウォーターホースブラケット・トランスミッション取り付けボルトをはずします。

サンバー オイル漏れ

スピードメーターケーブルをはずします。
上からはずすところは以上です。次は後方です。

マフラーの遮熱板をはずします。

サンバー オイル漏れ

エンジンリアプレートのボルト、トランスミッションの取り付けボルトをはずします。

エンジンハンガーをセットして、エンジンを軽く吊り上げておきます。
次にリフトアップして下からです。

サンバー オイル漏れ

補助メンバー(ダイヤゴナルメンバー)を2本はずします。

クラッチワイヤーをはずします。

サンバー オイル漏れ

レリーズアームのリターンスプリングと遮熱板をはずします。

プロペラシャフトをはずします。フロント側の接続ボルト4本をはずし、リア側のスプライン部を抜き取ります。リア側にはミッションオイルが出てこないよう、仮のフタを差し込んでおきます。

サンバー オイル漏れ

リアドライブシャフトをトランスミッションから抜き取ります。
ぶら下げたままでは邪魔になるので、ロアアームにロープで縛りつけておきます。

トランスミッション取り付けボルトとエンジンリアプレートのボルトをはずします。

サンバー オイル漏れ

右側ドライブシャフト接続部上のエンジンリアプレートのボルトをはずします。
これでエンジンとトランスミッションとの接続はすべてはずれました。

トランスミッションにジャッキを当てて下す準備をします。

サンバー オイル漏れ

トランスミッション後ろ側のマウントボルトをすべてはずします。マウントステーはトランスミッションをおろす時、同時にはずします。

サンバー オイル漏れ

トランスミッション前側のマウントをはずします。これでトランスミッションは車体から完全に切り離されました。
ゆっくりとトランスミッションを傾けながら下します。

無事おりました。

サンバー オイル漏れ

本題から少し外れてのクラッチ点検。

クラッチディスク。リベットまでの深さが目安です。まだ大丈夫。

サンバー オイル漏れ

クラッチカバーも大丈夫でしょう。

レリーズベアリング廻りも大丈夫。クリーニングしてグリスアップしました。
では本題のオイル漏れです。

サンバー オイル漏れ

写真ではわかりにくいですが、オイルシール廻りとフライホイール裏にオイルが付着しています。リアクランクシールは交換で間違いないでしょう。

では、逆手順でトランスミッションを組んでいきます。

1つだけ注意点。フライホイールの取り付けボルトにはエンジンオイルが漏れないように液体シールを塗って締めなければいけません。

組み立て後、エンジンを回して再度オイル漏れ確認。

サンバー オイル漏れ

オイルパンからもエンジンオイルが漏れているようです。修理ですね。

サンバー オイル漏れ
サンバー オイル漏れ

比較的簡単にはずせます。赤丸のところの継ぎ目があやしいです。念入りにクリーニングして液体パッキンを塗り組み立てます。

サンバー オイル漏れ

試乗など重ねても漏れてきません。これで作業完了になります。

今回はエンジンリアシールとオイルパン、2か所からのオイル漏れでした。
これで安心して中古車として送り出せます。

閲覧ありがとうございました。よろしければ他のスタッフブログもご覧いただければ幸いです。
ブログ担当の山下でした。

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スバルサンバーのオイル漏れ”へ1件のコメント

  1. 通りすがり より:

    きっちり整備してからの中古車の販売、すばらしいショップさんですね。
    本日、サンバーの中古車を見に行ってきたのですが、同様の個所からのオイル漏れがありました。
    車検が切れていて受け渡し整備費込みの諸費用10万円。本体30万円 H14年VB 4WD 5MT 85000km
    修理費は含まないとのこと。
    それらを修理しての納車であればさらに12万円上乗せと言われました。
    漏れた状態で車検を通せる事自体不思議だったのですが・・・・・
    貴社のようなショップを探して良い車を見つけます。参考になりました。

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