ホンダフィット(GE6)のクリップボルト交換
初年度登録が平成20年のホンダフィットGE6の整備です。
今回はタイヤを取り付けるためのボルト、クリップボルトが折れてしまったということで入庫しました。
![ホンダフィット クリップボルト交換](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2017/01/DSC_00141-e1483966443643.jpg)
![ホンダフィット クリップボルト交換](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2017/01/DSC_0015-21-e1483966592959.jpg)
左前のタイヤを取り付けるクリップボルトが1本折れています。
リフトアップして交換作業を行います。
![ホンダフィット クリップボルト交換](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2017/01/DSC_0016-e1483966873913.jpg)
ボルトが折れる原因としては、締めすぎがほとんどだと思います。
![ホンダフィット クリップボルト交換](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2017/01/DSC_0017-21-e1483967918294.jpg)
![ホンダフィット クリップボルト交換](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2017/01/DSC_0018-21-e1483968158306.jpg)
上下のボルト2本を外して、ブレーキキャリパーを取り外します。
外したキャリパーは邪魔にならないよう、サスペンションあたりにひもで縛っておきます。
ブレーキパッドも外します。
![ホンダフィット クリップボルト交換](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2017/01/DSC_0019-21-e1483968863203.jpg)
![ホンダフィット クリップボルト交換](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2017/01/DSC_0020-21-e1483968963260.jpg)
キャリパーブラケットもボルト2本を外して、取り外します。
![ホンダフィット クリップボルト交換](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2017/01/DSC_0021-22-e1483969240632.jpg)
ブレーキディスクローターを外すために、固定しているプラスねじ2本を外します。
![ホンダフィット クリップボルト交換](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2017/01/DSC_0022-22-e1483970704368.jpg)
プラスねじが固く締まっていたので、叩くと回る特殊なドライバー、インパクトドライバーを使用して緩めました。
![ホンダフィット クリップボルト交換](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2017/01/DSC_00231-e1483970867526.jpg)
無事ディスクローターが外れました。
![ホンダフィット クリップボルト交換](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2017/01/DSC_0024-21-e1483971140426.jpg)
クリップボルトはハブに裏から差し込まれているだけなので、表から叩いて抜き取ります。
![ホンダフィット クリップボルト交換](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2017/01/DSC_0025-21-e1483971366407.jpg)
見た目で予想はついていたのですが、クリップボルトがナックルに当たって抜けてきません。ハブを抜き取る必要があるようです。
![ホンダフィット クリップボルト交換](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2017/01/DSC_0026-21-e1484051493287.jpg)
ハブのセンターナットを外します。写真は緩み止めのカシメをタガネで起してるところです。
![ホンダフィット クリップボルト交換](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2017/01/DSC_0027-21-e1484052003414.jpg)
ハブにスライディングハンマーを取り付けて、抜き取ります。
![ホンダフィット クリップボルト交換](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2017/01/DSC_0028-21-e1484052419311.jpg)
抜き取ったハブには、必ずハブベアリングのインナーレースという部分がくっついてきます。この状態は、ベアリングが壊れた状態とみなされます。(整備書には、このクリップボルト交換時ハブベアリング要交換とあります)
しかし、費用面を考えてキレイにもとに戻す方法をとります。
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![](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2017/01/DSC_0031-21-e1484053932498.jpg)
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今回の作業の目的、クリップボルトの取り付けを行います。
ハブにクリップボルトを、真っ直ぐトントン叩き込むだけで完了です。
では、ハブベアリングをもとに戻す作業にかかります。
![](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2017/01/DSC_00331-e1484054284661.jpg)
ハブとインナーレースの間を尖ったタガネで叩き、隙間を作ります。
![](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2017/01/DSC_0034-e1484057300243.jpg)
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隙間にプーラーを入れて、インナーレースを引き抜きます。
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ベアリングのインナーレースはタガネより硬いのでキズ・変形はないのですが、ハブにはキズが付きます。凸部がなくなるように整えます。
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![](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2017/01/DSC_0039-2-e1484058932788.jpg)
ベアリングのインナーレースをもとの場所に戻します。
この時、ゴミが入っていないか、シールをかみ込んでいないかをしっかり確認します。
ハブにインナーレースを付けたままもとに戻すと、シールの確認が出来ないのです。
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ハブをベアリングに圧入します。
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ハブベアリングがゴロつきなくスムーズに回ることを確認します。
![](https://asai-mt.com/wp-content/uploads/2017/01/DSC_00431-e1484059688332.jpg)
逆手順でもとに戻します。
ナックルアームを外したので、サイドスリップ・ハンドル位置を合わせます。
試乗してハブベアリングから異音がないことを確認出来たので、作業終了とします。
閲覧ありがとうございました。よろしければ他のスタッフブログもご覧いただければ幸いです。
ブログ担当の山下でした。
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