ホンダザッツ(JD1)のエンジン不調
平成17年登録のホンダザッツJD1、走行距離は70763kmです。
オークションで購入した車両になります。
オークション会場で、エンジン不調に気が付きました。アイドリングが「ガタガタ」と不安定です。ですが、走行時は意外と気にならなくなります。

では点検作業を行っていきます。

パワーバランステストと合わせて、イグニッションコイルを点検します。

パワーバランステストとは、エンジンの気筒ごとに点火もしくは燃料をカットして不具合の変化を確認することです。
今回はイグニッションコイルを1気筒づつ引き抜いて、点火カットで行います。2番のイグニッションコイルを引き抜いても変化なし。1番・3番を引き抜くとエンジンが止まります。

1番と2番のイグニッションコイルを入れ替えて、パワーバランステストを再度行います。結果に変化がありませんので、イグニッションコイルは大丈夫です。

スパークプラグを目視点検します。2番のスパークプラグが少しガソリンで濡れています。ガソリンは出ているようです。
1番と2番のスパークプラグを入れ替えてパワーバランステストを行います。結果に変化はありませんでした。スパークプラグも大丈夫です。

各気筒の圧縮圧力をコンプレッションゲージで測定します。
1番は11.5kg/cm2。
(指針についてはツッコまないでください)

2番は3kg/cm2。極端に低いです。

3番は11.5kg/cm2。1番と同じです。
2番気筒の圧縮に問題があるようです。
ちまたでは、E07Z型エンジンに2番気筒のバルブが溶けるという不具合が多いようです。確認するためにエンジンを分解していきます。

エンジンオイルと冷却水を抜き取り、バッテリーを外します。

ウォッシャータンクを外します。

フロントバンパーを外します。


エアインテークダクトを順番に外します。


エアクリーナーボックスを外します。取り付けボルト3本を外し、奥にあるダクトのバンドをつかみながら外します。


ファンベルトとクーラーベルトを外します。発電機・エアコンコンプレッサーの支点・調整用ボルトを緩めてベルトを外します。

スロットルワイヤーをスロットルから切り離します。


ステーや配線・コネクターを一通り外します。

イグニッションコイルを3本外します。

ブローバイと冷却水が通るパイプを外します。

燃料ホースを切り離します。




インテークマニホールドの取り付けボルト&ナットを7本(1本はスロットル裏あたりにあります)を外します。
ブレーキブースター(マスターバック)につながるバキュームホースを外せば、インテークマニホールドが丸ごと外せます。

エキゾーストマニホールドの遮熱板を外します。取り付けボルトは2本です。

エキゾーストマニホールドの取り付けナット6か所を外します。

フロントマフラーパイプとエキゾーストマニホールド間の特殊ボルトを外します。補強ステーのボルト1本を外せば、エキゾーストマニホールドが外れます。

フロントマフラーパイプも外しました。残りのマフラーパイプは垂れ下がってしまうので、ひもで吊っておきます。

左前のタイヤハウス内カバーを外します。取り付けクリップは5個です。


後部のエンジンマウントの取り付けボルトを3本外しておきます。


エンジンをジャッキで支え、左側のエンジンマウントとマウントブラケットを外します。

クランクプーリーのボルトは、エンジンを前方にずらして外します。
ちょっと強引な作業になります。

クランクプーリーを外す時、小さなウッドラフキーをなくさないよう注意します。

タイミングベルトカバー(下側)を外します。取り付けボルトは5本です。

ヘッドカバーを外します。取り付けボルトは4本。1カ所アース線が共締めされています。

タイミングベルトカバー(上側)を外します。取り付けボルト1本とヘッドカバーで押さえてあります。

タイミングベルトを押さえるフランジを外します。クランクシャフトについています。



クランクシャフト・カムシャフトのタイミングを所定の位置に合わせます。

テンショナーベアリングを外し、タイミングベルトを取り外します。

冷却水が通るラジエターアッパーホースとヒーターホースを切り離します。

小さなカバーもひとつ外します。

ヘッドボルト8本を均等に少しずつ緩め、外します。



エンジンヘッドが外れました。
2番気筒の排気バルブに割れのような異常がありました。

シリンダーブロック側は、特に異常などありませんでした。


外した排気バルブです。溶けて砕けた感じになっています。
排気バルブ1本のみ交換してエンジンを組みなおします。



新品の排気バルブを摺合せします。当たり面が広くなっていますが、このままの方が熱が逃げやすいかもしれません。

あとは逆手順で組み立てます。

2番気筒の圧縮圧力を測定したところ、11kg/cm2ちょっとでした。アイドリングも安定しています。

以上で修理完了とします。しばらくは代車にでも使用して様子を見ましょう。
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ブログ担当の山下でした。
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