ハイエース(KDH201V)のフロントハブベアリング交換
平成20年登録のトヨタハイエースKDH201V、走行距離は316030kmです。
定期点検でフロントのハブベアリング(左右とも)にガタが出ていることを確認しました。交換修理をします。ちなみにこの車両は2WDになります。
フロントハブベアリングのガタと確認する条件としては、フリーの状態でタテにガタあり、ブレーキをしっかり踏んだ状態でタテのガタが無くなるという条件です。
(ヨコに揺さぶるとタイロッドやステアリングラックのガタ・遊びと混同します)
フロントハブにガタがあると今回のように、タイヤが段ツキ摩耗などの異常な減り方をします。
では、ハブベアリングを交換するためにナックルアームを外していきます。
ボルト2本外して、ブレーキキャリパーを取り外します。
ブレーキキャリパーは、邪魔にならないところにヒモなどで縛っておきます。
ボルト2本外して、ブレーキキャリパーマウンティングを取り外します。
ボルト2本外して、ABSセンサーをナックルアームから取り外します。
アッパーアーム・ロアアーム・タイロッドエンドのボールジョイントを切り離します。
ロアアームから、ショックアブソーバーとスタビライザーのリンク部を切り離します。
ロアアームを押し下げてナックルアームを車両から取り外します。
外れたナックルアームです。
ハブとベアリングを締め付けているアジャスティングナットを専用工具を使用して緩めます。非常に固く締まっているので大変でした。
ボルト4本外して、ナックルアームとダストカバーを取り外します。
錆び付いているので、外す時に工夫が必要です。
ボルト6本外して、ブレーキディスクローターを取り外します。
ABSのローターを外します。これも錆び付いていました。変形させないよう慎重に取り外します。
油圧プレスを使用して、ハブからベアリングを抜き取ります。
ハブにベアリングのインナーレースが残ります。
グラインダーなどを使用して、ベアリングインナーレースを出来るだけ薄く削ります。
薄く削り取ったところをタガネで叩き割ります。これで、手でスルッと取れるようになります。
ここから折り返しです。
新品のハブベアリングをアクスルハブに圧入します。
ABSローターを挟んで、アジャスティングナットを規定トルクで締め付けます。
逆手順で組み付けます。
サイドスリップの調整、試乗してのハンドル位置調整を行います。
問題の無いことを確認して、作業終了とします。
閲覧ありがとうございました。よろしければ他のスタッフブログもご覧いただければ幸いです。
ブログ担当の山下でした。
グーネットピットも是非ご利用下さい。
↓こちらから↓
HOMEへもどる