サンバー(TV2)のワイパー故障
この車両は長期間使用しておらず、いわゆる不動車になっていました。
もう使わないので引き取ってほしいとの事なので、整備して浅井自動車で使わせて頂きます。
ワイパーがあらぬ方向に向いています。おそらくは雪が原因でどこか外れてしまったのだと思います。
運転席側のワイパーアームはガクガクするものの、まだつながっている感じ。
助手席側のワイパーアームは内部で完全に外れてしまっているようで、抵抗なく360度クルクル回ります。
このサンバーはボンネットが無い車両なので、ワイパーのモーターやリンク機構は室内側にあります。
助手席側、グローブボックスをはずして下から見たところ。ワイパーの整備用窓が見えますが故障個所まで手が届きません。
運転席側です。もう手すら入りません。
インパネを全部はずさないといけないようです。
バッテリーのマイナス端子をはずして20秒以上経過後に、ハンドルのエアバックユニットをはずします。
ステアリングロールコネクターという部品。左右に回転する回数に制限があるため、直進状態から動かないようにテープで固定します。
ステアリングコラムをボルト4本はずして下にずらします。
ステアリングロールコネクターとコンビネーションスイッチをはずします。
メーターとオーディオをはずします。同時にマニュアルエアコンのコネクターとケーブルもはずします。
インパネ取り付けボルトを7カ所はずせば、インパネまるごと取り外せます。
助手席側ワイパーの軸が折れているようです。外して確認します。
ポッキリ折れていて修理は無理です。新品に交換します。
新品にはリンクが1本付いてきました。
いらないリンクをはずします。ワイパーモーターと助手席側ワイパーをつないでる棒です。
こんな感じでボディの中に入っています。
後は組み立てていくだけです。
ついでなので、ワイパーアームのサビを落として、つや消しブラックで塗装します。
ワイパーの位置を合わせて作業完了。
過去の事例でリンクの関節部分がはずれた事は何度かあったのですが、今回のように折れてしまったのは初めて見ました。
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ブログ担当の山下でした。
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