ラパン(HE21S)のエアバッグ警告灯が点灯
今回は平成18年登録のスズキラパン(HE21S)の整備です。
エアバッグの警告灯が点灯した、ということで入庫しました。
特にどこかぶつけたというわけではなく、突然点灯したという話です。
OBDⅡ診断機を使用して、コンピューターに残っている記録を確認します。
B1041、助手席インフレーター系統断線と記録されていました。
エアバッグ系統の配線図です。
エアバッグコントローラーから助手席インフレーターまでは、2本1対の配線が通っています。このどこかに断線があるということです。
では、点検作業に入ります。
まず最初にバッテリーのマイナス端子を外します。エアバッグの誤作動を防ぐために必ず外さなければいけません。
助手席エアバッグの位置です。インフレーターは内部下側についています。
隠れているねじを2本外して、物入れを引き抜きます。
奥に助手席エアバッグインフレーターがあります。
助手席エアバッグのインフレーター(ガス発生装置)です。
インフレーターのコネクターを外します。
黄色いツメを起してから、下に引き抜きます。折れやすいので慎重に作業します。
インフレーターからエアバッグコントローラーまでの配線は、運転席の足元で一カ所コネクター接続してあります。
足元のカバーを外します。
黄色いコネクターを外します。
インフレーターと分岐コネクター間の導通をサーキットテスターで確認します。
青赤の配線は正常な導通です。
次に黄赤の配線を調べます。
なぜか抵抗があります。しかもインフレーター側のコネクターを動かすと、抵抗値が変化します。
なぜか黒いビニルテープが巻いてあります。
ビニルテープをほどいてみると、配線をねじねじして繋げてありました。正直、恐ろしいやり方です。(浅井自動車で行った仕事ではありません)
ここが接触不良を起こしていたことで間違いありません。
ハンダでつなぎ直して収めました。
導通を確認します。揺さぶっても抵抗は変化しません。
外したものを組み立てて、エンジンをかけてみます。
エアバッグ警告灯は通常通り消灯しました。これで作業完了とします。
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ブログ担当の山下でした。
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